SNSのTwitterにはAPIが用意されていて、自動投稿のツイッターbotを作成したり、Twitterで投稿されたツイートを取得して分析することが可能です。
ツイッターボットを作成するために、Twitter developerでAPIを利用申請して、APIキーを発行する手順を2022年版で解説します。
TwitterAPIでボット作成が可能
SNSの中でも日本人に馴染みが深いTwitterにはAPIが用意されています。
他のSNSのFacebookやInstagramはAPI利用する基準があり、個人での利用は難しい状態ですが、TwitterAPIは個人開発等でも申請して利用することができます。
TwitterAPIを利用することで、以下のようなことがプログラミングで可能になります。
- 自動投稿するツイッターbotを作成
- 自分のアカウントに表示されたタイムラインを取得
- 特定のキーワードで検索したツイートを取得
中でも1つ目のツイッターボットは、PythonやGoogle Apps ScriptなどでAPIキーを使ってよく作成されます。
TwitterDeveloperPlatformのAPI申請は英語で複雑
TwitterAPIは、Twitter Developer Platformというツイッターの開発者向けサービスから申請することができます。
ただ、Twitter Developer Platformは基本的に英語で書かれたページです。
TwitterAPIの利用申請を行うためには、英語で申請をする必要があります。
初めてAPIを申請する場合、色々な質問を英語の文章で答えなければならないため、ハードルが高いです。
【2022年最新版】TwitterAPIの利用申請方法を解説
そこで、英語で申請が必要なTwitterAPIの利用申請方法を解説します。
TwitterAPIを申請したことがない初心者の人でも分かりやすいように、1Stepずつ詳細に説明します。
TwitterAPIの利用申請は、①Twitter Developer Platform上での利用申請、②メールでの利用用途・目的のやり取りの2段階方式なので、それぞれ詳解します。
Twitter Developer PlatformでのAPI利用申請手順
まず、Twitter Developer Platformのページ上でのAPIの利用申請を行う手順から解説します。
TwitterAPIの使用にはTwitterアカウントが必要ですので、未登録の方はこちらから登録して下さい。
【前提条件】TwitterAPIの利用申請を行うアカウントの条件として、SMSによる本人確認が行われている必要があります。
1.先ほどのTwitter Developer Platformにアクセスして下へスクロールし、「申し込む」ボタンをクリックします。
2. 申し込むボタンを押すとTwitterへのログインを促されますので、TwitterAPIを使用するアカウントにログインします。
3.TwitterAPIの申請で、①任意の呼び名(なんでも大丈夫)、②国名はJapanを選択、③Making a Botを選択、④政府機関や政府の関連団体が利用できるようにしないのでNOを選択、⑤最新情報を知りたい方はチェックし、Nextボタンをクリックします。
4. 利用規約とポリシーが表示されるので同意し、Submitをクリックします。
ここでTwitterアカウントに電話番号が登録されていないと次に進めません。
電話がかかってくることは無いので登録しておきましょう。
5. デベロッパーアカウントに応募ありがとうございますメールが届きますので、Confirm your emailをクリックします。
5. アプリ名をApp nameに入力しGet keysをクリックします。(アプリ名は後で変更できます)
6. TwitterのAPIキーが発行されますがこれはまだ使用できませんので、保存せずSkip to dashboardをクリックします。
7. ダッシュボードに移動しますので、Want more API access?の中のView productsをクリックします。
8. TwitterAPIのより高いアクセス権限を得るための申請を行いますので、Apply for Elevatedをクリックして下さい。
9. 基本的な情報を入力します。
- あなたの任意の呼び名(なんでも大丈夫)
- 国名はJapanを選択
- プログラミングがどれだけできるかです。未経験ならNo experienceを選びましょう。
- 最新情報を知りたい方はチェック
入力が終わりましたらNextボタンをクリックします。
10.TwitterAPIとTwitterデータの使用理由を答えます。
英文でTwitter APIの利用目的を回答していきます。
英語が苦手な方はDeepL翻訳という無料の翻訳サービスがおすすめです。
Google翻訳より高い精度で翻訳してくれます。
まずは「In English, please describe how you plan to use Twitter data and/or APIs. The more detailed the response, the easier it is to review and approve.(Twitter APIまたはTwitterデータの利用方法を教えて下さい)」に回答していきます。
今回、下記のように回答しました。
1.私のウェブサイトに投稿した記事をTwitterのAPIを利用して、Twitterのタイムラインにも自動的に表示されるようにしたい。
2.Twitterのタイムラインに自動的に表示させるのは1日に1回程度です。
3.Twitter APIを利用しTwitterからのコンテンツを取得して、Twitter以外で表示させることはありません。
これを英文にすると下記になります。
I want to use Twitter API to automatically display articles posted from my website onto Twitter timeline.
I want to automatically display them on the Twitter timeline once a day.
Even if I use Twitter’s API to get contents from Twitter, I will not display them outside of Twitter.
11.TwitterAPIの利用用途に応じてYes/Noを選択し、Yesの場合はその利用方法を英語で入力し、右下のNextボタンをクリックします。
選択する質問文は合計4種類です。
- Are you planning to analyze Twitter data?(ツイッターのデータを分析する計画はありますか?)
- Will you app use Tweet Retweet, Like, Follow, or Direct Message functionality?(あなたのアプリはツイートやリツイート、いいね、フォロー、DM機能を使用しますか?)
- Do you plan to display Tweets or aggregate data about Twitter content outside Twitter?(Twitter以外のTwitterコンテンツに関するツイートや集計データを表示する予定はありますか?)
- Will your product, service, or analysis make Twitter content or derived information available to a government entity?(あなたの製品・サービス・分析によって、ツイッターのコンテンツや派生情報を政府機関が利用するようになりますか?)
1つ目の「Are you planning to analyze Twitter data?(ツイッターのデータを利用しますか?)」
利用する場合は「Yes」にして100文字以内で回答します。
今回は下記のように回答しました。
I want to analyze the tweets that are popular with users that are automatically tweeted using Twitter API from my website.(ウェブサイトからの自動ツイートで、ユーザーに人気のあるツイートを分析したい)
「Will your app use Tweet, Retweet, like, follow, or Direct Message functionality?(アプリはツイート、リツイート、お気に入り、フォロー、ダイレクトメッセージを利用するか?)」
今回は利用しますので「Yes」にして100文字以上で回答します。
今回は下記のように回答しました。
Use the Like and Tweet functions.
Like the tweets of the followers of influencers in the finance, business and IT industries.
Then, tweet pre-prepared sentences about finance, business, and IT industries.
(いいねとツイート機能を利用します。金融・ビジネス・IT業などのインフルエンサーのフォロワーのツイートをいいねします。そして金融・ビジネス・IT業に関するあらかじめ用意した文章をツイートします。)
「Do you plan to display Tweets or aggregate data about Twitter content outside of Twitter?(Twitter以外のTwitterコンテンツに関するツイートを表示したり集計データを表示するか?)」
利用しないため「No」にします。
「Will your product, service or analysis make Twitter content or derived information available to a government entity?(あなたの製品・サービス,または分析によって,Twitterコンテンツまたは派生情報が政府機関が利用可能になりますか?)」
該当しないため「No」にします。
以上の記入、設定が完了すると確認画面に進みます。
内容を確認してさらに次へ進みます。
利用規約に同意して申請します。
以上の11Stepで、Twitter Developer PlatformのページでのTwitterAPIの利用申請は完了です。
Twitter本社からのAPI利用に関するメール手順
このあと再度Twitter本社からメールが来るのですが、日本語と英語の2パターンが存在しており、タイミングによって、英語になったり日本語なったります。
今回受信したのは、日本語のメッセージのため、日本語で回答可能です。
もし、英語で来た場合は、上記日本語と同じ内容を問われているので、日本語で回答文を考え、DeepL翻訳などを使い、メールに返信しましょう。
特にメールの体裁にこだわる必要はなく、きちんと4つの質問内容に答えていることが大切です。
このメールで回答したことによって、本当にTwitterAPIの利用審査が行われます。
無事TwitterAPIの利用審査に合格すると下記のメールが届きます。
「We’re happy to let you know that your request for Elevated access has been approved.」でリクエストが承認されたと書かれています。
もし、承認されなかった場合には再び以下のような質問メールが届きます。
再び回答が必要な内容が4種類ほど書かれているので、返答内容を考え返信します。
根気よく取り組めばTwitterAPIは必ず利用できる
TwitterAPIの審査は同じ文面内容で申請しても、一発で承認されることもあれば、何度も確認のメールが来ることもあります。
ただ、TwitterAPIの利用規約に抵触していると判断されたポイントをTwitter本社が指摘をしてくれるため、そうした点を修正できればAPI利用申請は必ず承認されます。
これまで20件以上のTwitterAPIの利用申請を行いましたが、承認できずに終わったケースはありません。
利用申請が承認された後のAPIキー発行手順
TwitterAPIの利用申請が承認されると、Twitter Developerアカウントが発行され、APIキーが発行できるようになります。
このTwitterAPIキーの発行にも手順があるので、解説します。
1.TwitterのDeveloper Portalの管理画面のダッシュボードで、「+Add App」ボタンをクリックします。
2.アプリの目的を以下から選び選択し進んで下さい。
- Development
For new work and in progress features(新しい機能または作成中の機能) - Staging
Used to test out changes(動作や表示の確認) - Production
Used for live products(実際に使用)
3.アプリの名前を入力し進みます。
なお、このTwitterアプリ名は他のAPI利用ユーザーと同じ名前にはできないため、簡単な名前だと登録エラーで名前を変えるように言われます。
以上の3StepでTwitterAPIキーの発行手順は完了です。
ここまで入力したあとにTwitterAPIキーとAPIシークレットキーが表示されます。
この2つのAPIキーを用いることで、Google Apps ScriptやPythonなどのプログラミング言語でAPIで自動投稿したりすることが可能になります。
まとめ・終わりに
今回、Twitterのボットを作成したり、ツイートデータを取得できるTwitterAPIの利用申請とAPIキーの発行手順を紹介しました。
紹介したのは2022年2月にTwitterAPIキーを発行した際の手順のため、最新版です。
TwitterAPIはTwitter Developer Platformのページから利用申請したあと、Twitter本社からのメールに回答することで開発用アカウントを登録できます。
英語で申請しないといけないため、面倒ですが、やる内容は決まっているので、それに沿ってやれば必ず利用できます。
さらに、その後、APIキーを発行するためにTwitterプロジェクトを作成すれば、APIキーとAPIシークレットキーが発行できます。
これでTwitterボットなどを開発する準備ができました。
様々なプログラミング言語でTwitterAPIを利用したボットなどを作成したい場合は、今回解説したTwitterAPIの利用申請手順を参考にしてみて下さい。
コメント