【2021年版】TwitterAPIの申請・APIキー発行方法!ツイッターボット作成に必要な手順を解説
SNSのTwitterにはAPIが用意されていて、自動投稿のツイッターbotを作成したり、Twitterで投稿されたツイートを取得して分析することが可能です。
ツイッターボットを作成するために、Twitter developerでAPIを利用申請して、APIキーを発行する手順を2021年版で解説します。
TwitterAPIでボット作成が可能
SNSの中でも日本人に馴染みが深いTwitterにはAPIが用意されています。
他のSNSのFacebookやInstagramはAPI利用する基準があり、個人での利用は難しい状態ですが、TwitterAPIは個人開発等でも申請して利用することができます。
TwitterAPIを利用することで、以下のようなことがプログラミングで可能になります。
- 自動投稿するツイッターbotを作成
- 自分のアカウントに表示されたタイムラインを取得
- 特定のキーワードで検索したツイートを取得
中でも1つ目のツイッターボットは、PythonやGoogle Apps ScriptなどでAPIキーを使ってよく作成されます。
TwitterDeveloperPlatformのAPI申請は英語で複雑
TwitterAPIは、Twitter Developer Platformというツイッターの開発者向けサービスから申請することができます。
ただ、Twitter Developer Platformは基本英語で書かれたページです。
TwitterAPIの利用申請を行うためには、英語で申請をする必要があります。
初めてAPIを申請する場合、色々な質問を英語の文章で答えなければならないため、ハードルが高いです。
【2021年最新版】TwitterAPIの利用申請方法を解説
そこで、英語で申請が必要なTwitterAPIの利用申請方法を解説します。
TwitterAPIを申請したことがない初心者の人でも分かりやすいように、1Stepずつ詳細に説明します。
TwitterAPIの利用申請は、①Twitter Developer Platform上での利用申請、②メールでの利用用途・目的のやり取りの2段階方式なので、それぞれ詳解します。
Twitter Developer PlatformでのAPI利用申請手順
まず、Twitter Developer Platformのページ上でのAPIの利用申請を行う手順から解説します。
【前提条件】TwitterAPIの利用申請を行うアカウントの条件として、SMSによる本人確認が行われている必要があります。
1.Twitter Developer Platformの「Apply for access」のページにアクセスし、「Apply for a developer account」ボタンをクリックします。
2.今回は個人開発用としてTwitterAPIを利用するため、最も適合した「Hobbyist」を選択します。
3.Hobbyistを選択すると表示される項目の中からTwitterAPI使用用途を3つの中から選択し、「Get started」ボタンをクリックします。
※今回はTwitterBotを作るとして、「Making a bot」を選択します。
4.TwitterAPIの申請で、①任意の呼び名(なんでも大丈夫)、②国名は日本を選択、③どれぐらいのスキルがあるかを選択し、Nextボタンをクリックします。
※今回、③の経験は無難に「Some experience」を選択しています。
5.どのようにTwitterAPIとTwitterDataを利用するか英語で説明します。
以前、私がGoogle Apps Script(GAS)で人気商品を自動投稿するツイッターボットを作成する際に入力するワードは以下の通りです。
「We use the Twitter API to create a bot program that posts automatically. Use the API to automatically post tweets about recommended products that are listed in the popularity ranking using Google Apps Script.」
6.TwitterAPIの利用用途に応じてYes/Noを選択し、Yesの場合はその利用方法を英語で入力し、右下のNextボタンをクリックします。
選択する質問文は合計4種類です。
- Are you planning to analyze Twitter data?(ツイッターのデータを分析する計画はありますか?)
- Will you app use Tweet Retweet, Like, Follow, or Direct Message functionality?(あなたのアプリはツイートやリツイート、いいね、フォロー、DM機能を使用しますか?)
- Do you plan to display Tweets or aggregate data about Twitter content outside Twitter?(Twitter以外のTwitterコンテンツに関するツイートや集計データを表示する予定はありますか?)
- Will your product, service, or analysis make Twitter content or derived information available to a government entity?(あなたの製品・サービス・分析によって、ツイッターのコンテンツや派生情報を政府機関が利用するようになりますか?)
Twitterボットの場合は、2番目の質問には必ず回答する必要があります。
英文でTwitter APIの利用目的を回答していきます。
まずは「In English, please describe how you plan to use Twitter data and/or APIs. The more detailed the response, the easier it is to review and approve.(Twitter APIまたはTwitterデータの利用方法を教えて下さい)」
今回、下記のように回答しました。
1.私のウェブサイトに投稿した記事をTwitterのAPIを利用して、Twitterのタイムラインにも自動的に表示されるようにしたい。
2.Twitterのタイムラインに自動的に表示させるのは1日に1回程度です。
3.Twitter APIを利用しTwitterからのコンテンツを取得して、Twitter以外で表示させることはありません。
これを英文にすると下記になります。
1.I want to use Twitter API to automatically display articles posted from my website onto Twitter timeline.
2.I want to automatically display them on the Twitter timeline once a day.
3.Even if I use Twitter's API to get contents from Twitter, I will not display them outside of Twitter.
「Are you planning to analyze Twitter data?(ツイッターのデータを利用しますか?)」
利用する場合は「Yes」にして100文字以内で回答します。
今回は下記のように回答しました。
I want to analyze the tweets that are popular with users that are automatically tweeted using Twitter API from my website.(ウェブサイトからの自動ツイートで、ユーザーに人気のあるツイートを分析したい)
「Will your app use Tweet, Retweet, like, follow, or Direct Message functionality?(アプリはツイート、リツイート、お気に入り、フォロー、ダイレクトメッセージを利用するか?)」
今回は下記のように回答しました。
My application uses a tweet function(アプリはツイート機能を利用する)
「Do you plan to display Tweets or aggregate data about Twitter content outside of Twitter?(Twitter以外のTwitterコンテンツに関するツイートを表示したり集計データを表示するか?)」
利用しないため「No」にします。
「Will your product, service or analysis make Twitter content or derived information available to a government entity?(あなたの製品・サービス,または分析によって,Twitterコンテンツまたは派生情報が政府機関が利用可能になりますか?)」
該当しないため「No」にします。
以上の記入、設定が完了すると確認画面に進みます。
内容を確認してさらに次へ進みます。
利用規約に同意して申請します。
7.前述の申請画面で入力した内容が表示されるので、入力内容を確認し、Nextボタンをクリックします。
8.Twitter Developerの規約が表示されるので、同意のチェックボックスにチェックを入れ、右下のボタンを押して利用申請をTwitterに提出します。
以上の8Stepで、Twitter Developer PlatformのページでのTwitterAPIの利用申請は完了です。
TwitterAPIの利用申請が完了すると、利用申請を受領した旨の画面が表示されます。
画面には、Twitterアカウントの登録メールアドレス宛に認証メールが送信されたと書かれているので、続いてメールによるAPI申請の続きを行います。
Twitter本社からのAPI利用に関するメール手順
TwitterAPIのDeveloper PlatformのWebページ上での利用申請が完了すると、該当のTwitterアカウントの登録メールアドレス宛にメールが届いています。
メールアドレス確認ボタン「Confirm your email」ボタンがあるので、クリックします。
するとWebブラウザに遷移し、API利用申請の本人確認が完了します。
このあと再度Twitter本社からメールが来るのですが、日本語と英語の2パターンが存在しており、タイミングによって、英語になったり日本語なったります。
今回受信したのは、日本語のメッセージのため、日本語で回答可能です。
もし、英語で来た場合は、上記日本語と同じ内容を問われているので、日本語で回答文を考え、Google翻訳などを使い、メールに返信しましょう。
特にメールの体裁にこだわる必要はなく、きちんと4つの質問内容に答えていることが大切です。
このメールで回答したことによって、本当にTwitterAPIの利用審査が行われます。
無事TwitterAPIの利用審査に合格すると下記のメールが届きます。
「Your Twitter developer account application has been approved!」というメッセージでアカウント申請が承認されたと書かれています。
もし、承認されなかった場合には再び以下のような質問メールが届きます。
再び回答が必要な内容が4種類ほど書かれているので、返答内容を考え返信します。
根気よく取り組めばTwitterAPIは必ず利用できる
TwitterAPIの審査は同じ文面内容で申請しても、一発で承認されることもあれば、何度も確認のメールが来ることもあります。
ただ、TwitterAPIの利用規約に抵触していると判断されたポイントをTwitter本社が指摘をしてくれるため、そうした点を修正できればAPI利用申請は必ず承認されます。
これまで20件以上のTwitterAPIの利用申請を行いましたが、承認できずに終わったケースはありません。
利用申請が承認された後のAPIキー発行手順
TwitterAPIの利用申請が承認されると、Twitter Developerアカウントが発行され、APIキーが発行できるようになります。
このTwitterAPIキーの発行にも手順があるので、解説します。
1.TwitterのDeveloper Portalの管理画面のダッシュボードで、「+Create Project」ボタンをクリックします。
2.TwitterAPIを利用するプロジェクト名を入力し、Nextボタンをクリックします。
3.TwitterAPIの利用ケースとして、プルダウンメニューの中から選択します。
4.TwitterAPIの利用用途(今回はMaking a bot)を選択し、Nextボタンをクリックします。
5.TwitterAPIを利用するプロジェクトの説明を入力し、Nextボタンをクリックします。
6.Twitterアプリ名を入力したら、Completeボタンをクリックします。
なお、このTwitterアプリ名は他のAPI利用ユーザーと同じ名前にはできないため、簡単な名前だと登録エラーで名前を変えるように言われます。
以上の6StepでTwitterAPIキーの発行手順は完了です。
ここまで入力したあとにTwitterAPIキーとAPIシークレットキーが表示されます。
この2つのAPIキーを用いることで、Google Apps ScriptやPythonなどのプログラミング言語でAPIで自動投稿したりすることが可能になります。
まとめ・終わりに
今回、Twitterのボットを作成したり、ツイートデータを取得できるTwitterAPIの利用申請とAPIキーの発行手順を紹介しました。
紹介したのは2021年3月にTwitterAPIキーを発行した際の手順のため、最新版です。
TwitterAPIはTwitter Developer Platformのページから利用申請したあと、Twitter本社からのメールに回答することで開発用アカウントを登録できます。
英語で申請しないといけないため、面倒ですが、やる内容は決まっているので、それに沿ってやれば必ず利用できます。
さらに、その後、APIキーを発行するためにTwitterプロジェクトを作成すれば、APIキーとAPIシークレットキーが発行できます。
これでTwitterボットなどを開発する準備ができました。
様々なプログラミング言語でTwitterAPIを利用したボットなどを作成したい場合は、今回解説したTwitterAPIの利用申請手順を参考にしてみて下さい。